医療現場の観察から導いた、インターフェイスの改善を越える「デザイン」
医療機器は、使用する医師たちにとって、使いにくいものであってはならない。もちろん医師や技術者は、複雑なシステムや機器を使用するための訓練をしているが、より使いやすく、習得しやすくすることはできないだろうか? 手術などの医療行為をする際に、エラーが発生する余地を残さないほど、医療機器をシンプルにすることはできないだろうか?
医療機器メーカーsuperDimension社の製品であるiLogicは、医師が患者の肺の中を確認するための機器で、本体、ソフトウェア、そして多数の使い捨ての付属キットによって構成されている。同社は、この製品の過度な複雑さと使いにくさに気付き、その原因となっているユーザーインターフェイスの改善に取り組んだ。*3