患者体験を向上させる、“医療者の経験”を向上させる「デザイン」
患者体験の向上を考えるときに、往々にして医療提供者側の経験の向上は見落とされがちだ。しかし、患者の体験は医療者によって届けられるということを考えると、医療者の経験を良くするためのデザインは、患者のためのデザインと同じくらい重要なものとして考えられるべきなのだ。
例えば、オスロ大学病院が乳がんの疑いがある人の経験をデザインしなおした際には、 病院のスタッフが全てのデザインプロセスに関わった。彼らは患者の命を左右する大切な役割をあらゆる面において担っているのだから、きちんとスポットライトが当てられるべきという考えからだ。*4