イオングループで総合金融事業をおこなうイオンフィナンシャルサービスは、今回の実証実験を通じて、事業展開先である日本・アジア各国における金融プラットフォームの構築を目指すという。
今回の実証実験では、仮想通貨やポイントを通じた決済、また、加盟店などの企業間の精算に係る決済、加えて、これら決済取引データの管理運営と利活用などについて、適用可能性と影響を検証する。
また、本検証には、Linux Foundationが提唱するハイパーレジャー(Hyperledger)プロジェクトのブロックチェーン基盤であるハイパーレジャーファブリックを利用するという。
IBMはこの Linux Foundationの「ハイパーレジャー・プロジェクト」に参画しており、ブロックチェーン技術により、取引履歴を保存し共有する「分散台帳」、取引ルールを規定する「スマート・コントラクト」、取引をシステム上で確定する「合意形成」、取引の安全性を確保および認証する「暗号技術」を提供している。これにより、特定の業界や団体単位でブロックチェーン・ネットワークを形成し、スマート・コントラクトと分散台帳を共有できるモデルの構築が可能となる。
今回の実証実験で日本IBMは、金融分野への同技術の適用を支援していくという。