2026年3月27日、カルビーは2035年に実現したい事業構想を見据え、グループ成長戦略「Accelerate the Future」を策定したと発表した。昨今の気候変動や人口動態の変化、食行動の多様化など、事業環境の大きな転換期に対応するための変革を加速する内容である。

これまでカルビーでは、2024年3月期から2026年3月期を対象とした成長戦略「Change2025」のもと、国内の主要事業での収益性改善や事業基盤の強化に注力してきた。しかし、グローバルに価値を提供し続ける企業への進化を目指すためには、事業ポートフォリオの構造変革がより必要だと判断した。
新たな成長戦略は、2035年を目標とし、バックキャスティングの発想で策定。商品の提供領域の拡張と新たな価値創出を推進し、世界で通用する企業へと進化していく方針だ。経済価値と社会価値の向上を同時に図り、グループ全体の持続的成長とレジリエンス強化を主要目的とする。
本戦略では、2036年3月期を目標年度と据え、「稼ぐ力の向上」「資本効率の向上」「成長期待の向上」の3つを企業価値向上の柱に設定。2027年3月期から2031年3月期を「成長投資期」と位置づけ、国内の中核事業の付加価値アップと、北米を中心に成長領域への投資を強化することでポートフォリオの変革を主導する。
2032年3月期から2036年3月期は「価値創出期」とし、前期での投資成果を最大化しながら国内外での新しい事業価値創造を推進する。また、成長戦略実行の基盤としてコーポレート・ガバナンス強化を重要課題としており、意思決定の質と監督機能のさらなる充実を図る。
カルビーは創業以来掲げる企業理念のもと、自然素材の力を活かし、おいしさと楽しさを追求してきた。今後も変化の激しい経営環境において柔軟に対応し、次なる長期成長を目指した企業変革への取り組みを推進していく構えだ。
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