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共創し学習する新しい組織論

残業時間が減っても経営が変わらないのはなぜか──組織の「技術的問題」と「適応課題」

共創し学習する新しい組織論:(コラム第5回)

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なぜ既存の方法では解決できない問題を、既存の方法で解決しようとするのか?

 ハイフェッツらの説明はとても分かりやすく本質的である。だが、もう少し掘り下げてみると、働き方改革やイノベーションのように明らかに複雑な課題を技術的問題として捉えるのは、よく考えると不思議である。なぜ実際にはそうなってしまうのかと考えてみると、それは恐らく適応課題として取り組むことが、組織の中で当該の人間が置かれた状況から難しいからであると言える。もっと言うと、あまりに色々な人間が関与して、利害が複雑に絡み合って面倒くさいからである。勿論、ハイフェッツらの議論はこういう点にも及んでいて、適応課題の種類を4つにまとめている。

適応課題の4類型

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この記事の著者

宇田川 元一(ウダガワ モトカズ)

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