「意思決定の早さ」と「自己紹介の難しさ」という、トラリーマン“あるある”
仲山進也さん(以下、敬称略):伊禮さんとの出会いは、前回のゲストで、「トラリーマン」の名付け親である藤野英人さん(レオス・キャピタルワークス代表取締役)からの紹介でした。藤野さんが出張先から夜中にメッセージを送ってくださって「沖縄にすごいトラを発見したよ。今度紹介します」って。程なくして藤野さんが開いてくださった「トラリーマン飲み会」で対面して、意気投合したのがきっかけです。今回の取材が組まれるまでもあっという間でした。
伊禮真さん(以下、敬称略):そうでしたよね。仲山さんからFacebookのメッセージが来た瞬間、ほとんど詳細を読まずに、条件反射的に「いける!」って(笑)。基本、いつも即レスなんですよ。実際に会った時に信頼関係ができあがっているから、詳細な話を聞かずともすぐに乗れる。
仲山:分かります。物事を進める時のテンポはすごく重視するかもしれない。信頼できる人と「こんなことやりましょう」となると、たいてい日程などもすぐ合います。逆に、あまりタイミングが合わないと「今はやるべき時ではないのかもしれない」と判断したり。たまに大きな組織の人に即レスして、「こんなに早くお返事いただき、ありがとうございます」と感謝されてしまうんですけど、自分からするとフツーのことで……。
伊禮:僕もスピード感は大事にしたいので、名刺にFacebookのアカウントをいれているんですよ。Facebookのメッセンジャー機能のほうが早いので。
仲山:“トラリーマンあるある”の一つに、「自己紹介が難しい」というのがあると思っています。肩書きにとらわれない仕事のしかたをするから、関わる領域がどんどん広がるという。名刺も1枚では収まらず、2枚、3枚と増えることも多い。ということで、まずは、伊禮さんの現在の仕事内容から聞かせていただけますか。
伊禮:勤め先は、沖縄にある地方銀行の「琉球銀行」です。オフィシャルの所属としては、営業統括部の広告担当という立場で、いわゆるテレビCMも作りますし、紙媒体の広告も作っています。広告全般を作って回すほか、デジタルマーケティングをずっと勉強していまして、社内ではこれまで僕がほぼ一人で回していました。その他、諸々、とにかく自分の領域を狭めずやるべきと信じることをやっているので、ちょっとずつお話ししていきます(笑)。