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トラリーマンに学ぶ「働き方」

組織から自由でパフォーマンスが高い「トラリーマン」に共通する“3つの特徴”とは?

第1回対談ゲスト レオス・キャピタルワークス株式会社 代表取締役社長 藤野 英人氏:前編

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 本連載では、楽天株式会社 楽天大学 学長 仲山進也氏をナビゲーターに迎えて、「トラリーマン」との対談から、これからの価値をつくる「働き方」や「生き方」を探索することを目的とした企画である。  第1回のゲストは、「トラリーマン」の名付け親でもある、レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役社長・最高投資責任者の藤野英人氏との対談からスタート。  前編である本稿では、藤野氏が「トラリーマン」に込めた想い、その「3つの特徴」、藤野氏と仲山氏の出会いにまで及んだ対談内容をお届けする。

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藤野英人さんが「トラリーマン」に込めた想いとは

藤野英人氏:「トラリーマン」というのは僕が名付けた造語で、「サラリーマンの虎」という意味です。群れず、自由気ままに生きながら、強さを持ち合わせているのが虎。この虎的な働き方をしている会社員に光を当てていきたいという思いがあります。

仲山進也氏(以下、敬称略):どんな意味合いで光を?

藤野:日本における「働くこと」の価値観を変えていきたい、という気持ちですね。仕事=苦役であり、給料は“我慢料”であると考える人は多く、仕事嫌いが蔓延しているというのが現状です。日本人に「あなたは自分の会社が好きですか?」というアンケートをとると、4〜5割の人は「嫌い」と答える。これは非常に残念だなと思うわけです。
でも実際には、日本でも心から楽しんで仕事をしている人は存在します。私が日頃よく会っている起業家と呼ばれる人たちはまさにそんな人種です。
私は明治大学でベンチャー経営に関する講義を持っているのですが、現役の経営者をゲストスピーカーに呼んで、学生たちに向けて起業への道のりや仕事観について話をしてもらう機会をできるだけつくっているんですね。
先日、講義の感想をレポートにまとめて提出してもらう日だったのですが、「藤野先生の講義を受けて、働くことのイメージが変わった」と書いてくれた学生がいたんです。彼が言うには、「仕事というのは大多数の人がイヤイヤやるものだと思っていたが、違った。自分が過去に経験した痛みを、未来の人のために役立てるために働く人もいるのだと知った。僕は初めて働くことを肯定できるようになりました」と。嬉しかったですね。

仲山:自分の痛みを人のために役立てる……。それだと仕事が自分ごとになりますね。

藤野:そう。しかし、誰もがリスクをとって起業家になれるわけではない。そこで、これから世の中に提案していきたいのが「トラリーマン」という生き方なのです。

藤野 英人藤野 英人氏(レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役社長・最高投資責任者)

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