女性トラリーマン我堂さんの“なんでも屋”的な働き方──「よく分からない案件はアイツに振ればいい」は“褒め言葉”

第6回対談ゲスト ライク株式会社 取締役 経営管理部長 兼 グループ事業推進担当 我堂 佳世(がどう・かよ)さん:前編

 組織に属しながらも、自由に、我が使命を追い求め、類い稀なるパワーを発揮する逸材。それが、“会社員の虎”こと「トラリーマン」。その実在モデルを紹介する当連載の5人目に登場するのは、初の“女虎”となるライク取締役、我堂佳世氏。名付け親であるレオス・キャピタルワークス代表取締役社長・最高投資責任者の藤野英人氏も太鼓判を押すという我堂氏は、肩書きを飛び越え、そして新たな肩書きを創り出す。その仕事の流儀をじっくりと聞いた。ナビゲーターは、楽天株式会社 楽天大学 学長の仲山進也氏。全3回の第1回記事をお届けする。

[公開日]

[語り手] 我堂 佳世 仲山 進也 [取材・構成] 宮本 恵理子 [写] 長谷川 梓 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] ワークスタイル 事業開発

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人材業の“女虎”我堂さんは、「下北沢のクラブ」で採用活用を行う?

仲山進也氏(以下、敬称略):先日、「トラリーマン」の名付け親である藤野英人さんに誘われて、レオス・キャピタルワークスの社員旅行に混ぜていただいたんですが、そこで藤野さん含めて3人から別々に「彼女は間違いなくトラです」と推薦されたのが我堂さんです。お会いできるのを楽しみにしていました。

我堂佳世氏(以下、敬称略):光栄です。よく“変な人”枠でいろいろなところに紹介いただいています。先日も日経新聞の記者が「我堂さんの働き方はぶっ飛んでいるので話を聞かせてください」と取材にいらして(笑)。

仲山:レオスの栗岡大介さん(シニア・アナリスト)が我堂さんを知って、「こんなに自由に生きている人が楽しそうに働けている会社はすごい」と感動したのがきっかけで投資が決まったとか。赤字の保育園や介護施設をV字回復させるのが得意だと伺いました。

我堂:私一人でやっているわけじゃないんですよ。すごく面白い人がたくさんいるんです。

仲山:人の採用のしかたも変わっているとか。

我堂:あ、栗岡さんから聞きました? 「我堂さん、人材派遣業界は人手不足で大変ですよね?」って聞かれたので、「うちは大丈夫です。下北のクラブに行って名刺配ったら何人か採れました!」と答えたんです(笑)。

仲山:上場企業の管理部長とは思えない(笑)。あらためて、どんな働き方をしているか、から伺ってよいですか? だいたいこの連載に出てくる方は、自己紹介が難しいと思うんですけど(笑)。

我堂:そうなんです、難しいんです。一言でいうと“なんでも屋”なんですが、この3月まではライクグループ全体の「経営管理部長」というのが肩書きでした。加えて、2018年4月から「グループ事業推進担当」という変な肩書きもつきました。社長の岡本に同行していたら「我堂、今、肩書き何だったっけ?」と聞かれて「経営管理部長です」と答えたら「おかしくない?」となって、加わったんです。新規事業の担当ですね。

仲山:経営管理と新規事業推進を兼務していること自体、変わってますね(笑)。普段の生息地は?

我堂:ライクグループ全体の経営管理部は大阪にあるんですけど、人材派遣のライク スタッフィングの本社は渋谷にあり、保育事業をやっているライク キッズネクストは五反田に、介護事業のライク ケアネクストは神保町。私はこのどこにも常駐していなくて、いつも外を飛び回っています。全然オフィスにいないのに、最近、優秀な新卒を直属につけられてビックリしたんです。「私、会社にいないのにどうやって育てろと?」と。

仲山:新卒なのに一人で(笑)。何してるんですか?

我堂:とりあえず、経理と総務を全部経験させたいなと思っていて、今は経理の責任者に彼女のことを任せています。

我堂 佳世我堂 佳世(がどう・かよ)さん ライク株式会社 取締役 経営管理部長 兼 グループ事業推進担当
2005年日本生命保険相互会社入社後、2006年9月ジェイコム株式会社(現ライク株式会社)に入社。 管理部門を管掌する他、グループ事業推進担当として、全国約330ヶ所で保育施設を運営する子育て支援サービス、北海道から沖縄まで販売職・コールセンター・物流・保育士・介護士等約6,200名のスタッフが稼働する総合人材サービス、首都圏22ヶ所で24時間看取り介護までを行う介護施設を運営する介護関連サービスを軸に、事業拡大を推進。

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