ロイヤルユーザーばかり追い続けるマーケティングに、明るい未来はない
成熟した市場で売上の急激な拡大が望めない現状では、自ブランドの既存顧客、中でもロイヤルユーザーを重視するべきである。それが現状における正しい選択である
読者の皆さんは、これを読んでどのように感じるだろうか。多くの日本企業は、このような視点に立っているように見受けられる。
筆者の考え方は以下の通りだ。
このような考え方をしているブランドは、今すぐにそれを改めなければ、ますますジリ貧になる
もう少し具体的にいえば、下記のようになる。
- 既存顧客をファン化し、ロイヤルユーザーを増やすことに注力する。それだけでは、ビジネスの成長は望めない
- 大多数の日本企業のマーケティングは、グローバル企業が先頭を走る世界の潮流から2周も3周も遅れていると言わざるを得ない
- 「新しいユーザーを増やす」というテーマに向きあおうとしないままでは、売上を大きく拡大させることは難しい
- マーケティング戦略は、数%程度伸ばすというレベルに止まるべきではなく、“ワイルドな”戦略を描いて、売上を大きく伸ばすことを意図すべきである
では、どうするべきなのか。次項以降、さらに具体的に説明していこう。