製造現場のデジタル化を妨げる4つのハードルとは?
完全自動化工場の実現に向けて生産現場を進化させていく必要があるものの、日本ではまだ足踏みをしている企業が多く見受けられる。ただ、これは日本企業が全く検討していないために遅れているのではなく、完全自動化の工場を実現するためにはハードルがいくつか存在するからだ。そのハードルとは一体何なのか、いくつか紹介したい。
1:機械・装置の誤作動や故障による生産ストップ
ヒトの介入を全く無くし、全ての製造工程を機械や装置に依存した場合、誤作動や故障の発生により、生産がストップしてしまう可能性はゼロとは言えない。2017年に米製薬大手メルクは主力工場へのサイバー攻撃により製造設備が動かなくなり、1億3500万ドルの販売損失が出た話は有名である。ただ単に工場内の機械・装置の不具合だけではなく、外因的な予期せぬ事態への備えは必須となってくる。*2