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須藤元気氏・本間毅氏が語る、新規事業を成功させる人材に共通する“キャリアの積み方”とは?

NTT DOCOMO VENTURES DAY 2019 セミナーレポート

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異分野に飛び込むために必要な“直感”と“ビジョン”

通常だと、1つの分野や業界にとどまった方がいいと思いがちですが、なぜお二人は異分野に出ていこうと思ったのでしょうか。また、やりたいと思っても失敗を恐れてやらない人が多いのに、『やる』と決められるのはどうしてなのでしょうか。

 セッションは、モデレーターの稲川氏のこんな投げかけから始まった。

 本間氏は、気持ちよくいられるところにずっととどまるよりは、新しい経験を積み上げていきたいという。行動を起こせるのは、単純に自分の好奇心が抑えられないからであり、大事なことは直感で決まるものだと話した。また本間氏は、今となっては全ての経歴がうまく繋がっているようにみえるが、それはスティーブ・ジョブズのいう“Connecting the dots”であって、そうしようと思って計画したわけではなかったという。

 元格闘家で、今はWORLD ORDERというパフォーマンスユニットでダンスやミュージシャンの活動をしている須藤氏が異分野に飛び出した理由は、「高校生のときの夢が格闘家とミュージシャンだったから」と明快だ。本間氏の直感についての考え方に同意し、損得を考えて意思決定をしようとすると、フィルターの目が詰まり大事なことを判断しづらいので、損得をいったん忘れる方が良いという。「おなかから聞こえる声」は直感からの合図だと思っていると語った。

 直感とはいうものの、二人とも思い立ってすぐに当時の仕事を辞めているわけではない。本間氏は2016年に住宅関連のスタートアップHOMMA, Inc.を起業しているが、以前からアメリカの住宅は建て方が100年変わっていないことや、日本では3ヶ月ほどで家が建つのにアメリカでは建築に2年かかることに疑問を持っていた。また日本の住宅市場が今後少子高齢化によって縮小していく一方で、アメリカは今後も住宅が必要になっていくこともあり、日本とアメリカの住宅需給を結びつければ、両者が幸せになるのではないかと、ビジネス化を検討する以前から考えていたという。

 須藤氏は、実は格闘家現役時代に一度CDを出したことがあった。しかし、格闘家のイメージが強く、レコード会社にプレゼンに行ってもまったくうまくいかなかった。しかし、諦めずに考え、トライ&エラーを重ねてビジョンを明確にしていったという。「何か新しいことを始めるときは、今やっていることと同時並行になることも大事です」と須藤氏は話した。

須藤元気氏元格闘家/パフォーマンスユニット「WORLD ORDER」プロデューサー 須藤元気氏
1978年、東京生まれ。サンタ・モニカ大学芸術学部中退。拓殖大学大学院地方政治行政研究科。元総合格闘家。2009年より拓殖大学レスリング部監督に就任。2012年より世界学生レスリング日本代表監督を兼任し、2015年には日本オリンピック委員会、レスリング競技 強化スタッフに就任。2009年にパフォーマンスユニットWORLD ORDERを立ち上げるなど、アーチストとしての活躍の場も拡げている。

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