観察対象を立体的に認識するための“4つの要素”とは?
「自分起点」でのReflectionは、観察する対象を自分に据えて、Visioning(軸を創ること)に近い「自分への問いかけ」から始めるのが良いでしょう。自分は何をやっている時に楽しいのか、やりがいを感じるのか、なぜそう思っているのか。一方では何が辛いのか、なぜ辛いと思うのかといったように、楽しい、好きだけでなく苦手、嫌だと思うことも俯瞰して観察していきます。これは自分に様々な角度から問いを投げかけ、自ら腹落ちできる考え方や価値観を言語化していく作業ですが、この時に「自分を立体的に認識すること」を意識できると、よりはっきりした輪郭で捉えることができます。
具体的には、「言動」「考え」「感情」「狙い」という4要素から認識していきます。「言動」は自分が実際に行ったこと、「考え」はそのプロセスにおいて考えていたこと、「感情」はそのプロセスにおいて感じていたこと、「狙い」はそのプロセスにおいてやりたかったこと、という内容です。Reflectionの起点が立方体の中心にあると考え、その立方体の内側にある4つの壁を「言動・考え・感情・狙い」と置いて、それぞれ確認するイメージです。