個人と企業の「アンテナ」感度を高める好奇心は“内省”から生まれる
──個人にとっての「アンテナ」と企業にとっての「アンテナ」は同じなのでしょうか。
吉田:企業もひとつの人体であり、個人の心と同じことが起こっているともいえます。「失敗したら格好悪い」「新しいことをやらない方がいい」といった悪魔の囁きが聞こえるのは、企業も個人も同じです。最初にお話しした「これさえ読めばその事について考えなくても大丈夫」という思考停止は、悪魔が勝った状態ですね。そうならないように、アンテナを張って思考のスタートラインに立てるかどうかは、個人も企業も同じだと思います。