今回の調査結果によると、2018年度のサブスクリプションサービス国内市場規模はエンドユーザー(消費者)支払額ベースで、5,627億3,600万円であった。
サブスクリプションサービス普及の背景には、ECサイトが流通チャネルの一つとして成長するなか、顧客(ユーザー)の購入履歴が利活用されるようになったことがある。顧客情報や閲覧・購入履歴等を利用することで、顧客の潜在需要を顕在化させ、定期購入などの消費を促すといった施策を提供する事業者が増えたことがサービス普及の一因であると分析している。
また、消費者のモノの所有から利用へと消費行動が変化するなかで、シェアリングサービスの普及もあるものとみている。こうしたなかで、定額でモノやサービスを利用できるサブスクリプションサービスへの需要の高まりもあるものとしている。
矢野経済研究所は、2023年度のサブスクリプションサービス国内市場規模はエンドユーザー(消費者)支払額ベースで8,623億5,000万円になると予測している。