起業家教育全米No.1バブソン大学・山川准教授が語る、イノベーションに必要な3つの行動原則とは

講演者:Babson College 准教授 / Venture Café Tokyo 代表理事 山川 恭弘氏

 数多くのスタートアップが生まれる米国において、起業家育成の教育機関として最も注目されているのが、バブソン大学だ。その准教授であり、多数のイノベーションプロジェクトに関わる山川恭弘氏が中心となって、日本でのイノベーション創出の場づくりを開始した。果たしてどのような場なのか、また山川恭弘氏が教鞭をとるバブソン大学の起業家育成とはどのようなものなのか。2019年5月20日に開催された「300X Innovation Conference」に登壇した山川氏の講演をレポートする。

[公開日]

[講演者] 山川 恭弘 [取材・構成] 伊藤 真美 [写] 和久田 知博 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] 事業開発 企業戦略 アントレプレナーシップ エフェクチュエーション バブソン大学

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イノベーション創出の場となるVenture Caféが東京上陸!

 セッションは山川氏の「皆さんと一緒にムーブメントを起こしていきたい!」との呼びかけから始まった。

 山川氏は日本で生まれ、国内外の様々な地域で異なる文化に触れながら育ち、現在はアントレプレナーを多く輩出するバブソン大学の准教授として10年目を迎える。起業・経営全般をテーマとしつつも主に「失敗学」を研究・教授する傍ら、国内外で大小16のビジネスに経営者や投資家、ボードメンバーなどとして関わり、日本でもVenture CaféやCICなどの起業プロジェクトに携わる。

 東京でもWeWorkやシェアドオフィスなど、インキュベーション施設が目につくようになってきたが、山川氏によると「米国ではここ数年、東海岸が一番ホット」だという。

ライフサイエンスやバイオなどのテクノロジーを活用したビジネスは東海岸が起点になっていることが多く、その集約地区として、ベンチャーキャピタルやインキュベーター、アクセラレータ、大企業、政府機関などが多数集まってきています。その立役者となっているのが『CIC(Cambridge Innovation Center)』です

 CICとはMIT卒Tim Roweが1999年に共同で設立した、「アントレプレナー・コミュニティ」を掲げるイノベーション・ハブだ。スタートアップ企業や大企業の新規事業部隊などが数多く入居する他、共有スペースなども設けられ、活発な人的交流によってイノベーションに特化したプロジェクト支援を行っている。そして、CICより一足先に姉妹組織であるベンチャーカフェ東京が日本でもオープンした。世界11箇所で展開されているVenture CaféのイベントにはCICの参加者はもちろん、様々な分野・職能の人々がのべ25万人も集まり、イノベーション・エコシステムを創出している。

Venture Café Tokyoは2018年3月に立ち上げて1年以上が経ちました。虎ノ門ヒルズカフェで毎週木曜日にスタートアップやイノベーションに関するプログラムを行っており、10代から60代まで既に多くの人に参加いただいています。スタートアップや投資家との出会いもあれば、情報交換をし、知りたい情報を得る場としても機能しています。無料でセッションを見たり、ネットワークスペースで作業をしたり、思い思いに過ごしています

山川 恭弘山川 恭弘氏(Babson College 准教授/CIC Japan Venture Café Tokyo 代表理事)
アントレプレナーを多く輩出するバブソン大学にて教壇に立つ。カリフォルニア州クレアモントのピーター・ドラッカー経営大学院にて経営学修士課程(MBA)修了。テキサス州立大学ダラス校にて国際経営学博士号(PhD)取得。2009年度より現職。専門領域はアントレプレナーシップ。バブソン・カレッジでは、学部生、MBA、エクゼキュティブ向けに起業学を教える。数々の起業コンサルに従事するとともに、自らもベンチャーのアドバイザリー・ボードを務める。執筆活動は、アントレプレナーシップに関する教本や多数の学術論文(起業・経営)にわたる。

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