ホテルの料金設定と観光施設の体験価値向上──日本で旅行産業に挑むトラベルテック企業
最初に、ホテルの客室料金設定を支援するレベニューマネジメントサービスである「MagicPrice」を提供している株式会社空で代表取締役を務める松村大貴氏が登壇した。
松村氏は、日本のホテル経営者たちは、長期的には好況と予想しているが、短期的には不安を抱えているのだと話す。観光客数は増えており、この傾向は長期的に続いていくと考えられている。しかし、東京・大阪・京都・福岡などでホテルの建設ラッシュが続いており、供給量も増えたことで単価が下がり始めているというのだ。ホテルの増加は働き手の不足も招いており、業界全体で人材が不足している。このような状況の中、ホテルの経営陣は長期的に選ばれていくための戦略策定や現場の業務効率化を進める必要があるという。