MaaS(Mobility as a Service)の国内市場は、2020年には1,940億円、2025年には2兆1,042億円になると予想されており、日本国内でも官民が連携し、社会課題に対する様々なMaaS活用が進められてるという。
一方、MaaSのシステム構築やアプリケーションの開発には参照できるモデルや設計手法がないため、システムを構築するまでにコストと時間がかかるという課題があったと語る。また、AI・IoTなど高度な技術の適用を行う際、技術者に既存の交通システムやデータに関する深い理解が必要であり、活用が進みにくいという側面もあったという。このような課題への解決に向けた取り組みの一環として、日本マイクロソフトとMaaS領域で連携した取り組みを開始したと、その背景を述べた。
具体的な連携内容としては、大きくは2つ。1つ目は、「MaaSリファレンスアーキテクチャー策定へ参画」すること。MaaS Tech Japanは、日本マイクロソフトが2019年8月27日より提供を開始するMaaS領域に関するリファレンスアーキテクチャー策定に参画。今後も同社とは、本リファレンスアーキテクチャーの拡充・展開および、それを参照したMaaS実基盤の開発において、連携していく予定だという。
2 つ目は、「MaaS技術者育成プログラム・ビジネス開発支援における協力」を行なうこと。MaaS Tech Japanは、日本マイクロソフトが提供するMaaSをテーマにしたビジネスハッカソンや、リファレンスアーキテクチャーを活用したプロジェクト支援、また、新規ビジネスモデル開発に向けたアイディアソンの提供において、コンテンツ開発支援及びデリバリー支援を行っていくとしてる。