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教育業界の破壊的イノベーションも「辺境」から 

『教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革する 』

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教育業界の破壊的イノベーションも「辺境」から

 教育の破壊的イノベーションを実現するには、「辺境」から着手する。これには二つの理由があります。一つ目は実績を挙げる前から全員のコンセンサスを得ることは現実的にムリだからです。義務教育のシステムを変えるには、極端にいえば社会全体のコンセンサスが必要です。もう一つの理由は、長年の間改善を重ねられてきた現行のシステムを超えたものを、最初から創り上げることも、現実的ではないためです。現在のシステムがまったく解決できないような課題のピンポイント解決策なら可能です。一部のコンセンサスで済み、ピンポイントの課題を解決する辺境を見つけ、改革に着手するのが破壊的イノベーターの手順。品数が極端に多い書籍からネット通販に着手し、流通を改革したアマゾンは見事にこの手順に倣っています。クリステンセンらはこの辺境の例として私立学校やチャータード・スクールを挙げています。日本においては、塾なども含まれると思います。

人間が身につけるべき3つの能力

 最後に『教育×破壊的イノベーション』で紹介されている人間が身につけるべき3つの能力を紹介します。

  • 実生活で遭遇する問題を解決する能力
  • 解決すべき新たな問題を考え出す能力
  • 自らの文化の中で尊重される物やサービスを生み出す能力

人間が身につけるべき3つの能力▲図表1 人間が身につけるべき3つの能力

 顕在化した問題を解決するだけでなく、新たに解決すべき問題を決める力も人類の発展には必要です。間違いなく「教育」は解決すべき問題です。そして私たちの文化になっていくような解決策を生み出していきたいと考えています。ぜひINDEE Japanと一緒に取り組みましょう。

本記事で紹介した教育イノベーションの情報ソース

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この記事の著者

津田 真吾(ツダ シンゴ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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