市場に先んじた開発のために必要な“他社とのコミュニケーション”
畠山:今ではPowerDVDやPowerDirectorをはじめとして多くのソフトウェアをリリースしていらっしゃいますが、創業時はどのように始まったのですか。
Peng:CyberLinkは、国立台湾大学でマルチメディアソフトウェアの研究をしていたDr. Jau Huangが創業しました。創業時はPowerDVDを中心に開発していましたが、PowerDVDのビジネスだけではリスクが高いと感じたため、PowerDirectorの開発を始めました。PowerDVDのような再生ソフトは「動画を再生する」という目的がはっきりしているため、トップシェアを獲得するまでが早い一方で競合も出てきます。2001年に発表したPowerDirectorは、編集ソフトなので、ユーザーがどのように動画を編集したいかを勉強しながら開発しなければならず、トップシェアを獲得するまでに時間がかかりました。