DNPは、2001年に企業活動の根幹となる「DNPグループ21世紀ビジョン」を策定し、その後、経済・社会・環境の変化などを受けて2015年には「DNPグループビジョン2015」を策定している。同年に国連で採択されたSDGsを早い時期から意識して、持続可能な社会の実現につながる価値の創出に向けたさまざまな取り組みを展開している。
2016年以降は、「P&I(Printing & Information)」のDNP独自の強みの掛け合わせによる各種製品・サービスとSDGsの関連性を整理し、「アニュアルレポート」や「統合報告書」等で開示している。また、2018年には、酸素や水蒸気等の透過を防ぐハイバリアフィルムを活用した真空断熱パネルを使用して、電源を必要とせずに一定の温度を維持したまま長距離輸送を可能にする「DNP多機能断熱ボックス」を開発し、環境負荷低減の効果が高く評価され、第28回地球環境大賞の大賞を受賞した。
このような企業活動や実績を踏まえ、今回、DNPグループのSDGsへの向き合い方や具体的な取り組み事例などをまとめた冊子を発行した。
グループ社員を主な読者とし、SDGsに対する理解を深め、社内外のパートナーとのコミュニケーションの促進につなげていくとしている。社員一人ひとりが事業活動のあらゆる側面で、SDGsを「より良い社会づくりのものさし」のひとつとして活用することで、独自の強みの掛け合わせと多様なパートナーとの連携を強化して、新しい価値の創出に向けた取り組みを加速させていくとしている。