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デジタル経営の実践と戦略

キャディ加藤氏が語る、Withコロナ時代に製造業が採るべき経営戦略とは?

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 新型コロナウイルスの感染拡大は、世界の経済に大きな打撃を与えている。企業は現在のコロナ禍、そして将来訪れるかもしれない新たな感染症にも対応できるような体制作りが急務となっている。5月13日には、キャディ株式会社が「コロナ時代の製造業たった2つの新戦略」と題したオンラインセミナーを開催。“Withコロナ”時代に向けて製造業が採るべき経営戦略を、キャディ株式会社代表取締役の加藤勇志郎氏が語った。

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製造業が抱える事業課題と解決策

 リーマンショックと比べてもはるかに大きな経済的な損失を生み出している新型コロナウイルスの感染拡大は、製造業のサプライチェーンにも大きな影響を与えている。東京商工リサーチの調査結果をみると、コロナ禍の中心が中国だった2月末の段階ですでに多くの中小企業が新型コロナウイルスの影響を受けているとしており、サプライチェーンに支障をきたしているという答えが最多だったのだ。

 大手メーカーはすでに生産拠点や調達先の分散を開始しているが、製造業では、顧客とサプライヤー、自社の生産体制を分散する必要に迫られている。新型コロナウイルスの影響による操業停止や倒産、営業自粛によって、調達難や納期遅延、販売難を招く恐れがあるのだ。加藤氏は、サプライチェーンの分断への対応や、自社の従業員が新型コロナウイルスに感染する場合に備え、BCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)を策定することが重要だと話す。

 加藤氏は、このような状況下で製造業が抱える事業存続に関わる重要課題として、「製造体制確保」「調達・販売先確保」「情報アクセス・コミュニケーション」「コスト削減・資金確保」を挙げた。

 これら重要課題の解決策として、「オープン化」と「リモート化」が肝になってくる。 オープン化は、

  • 調達/販売の集散両立化
  • 製造のセミファブレス化
  • 設計のDFM志向

の3つがポイントとなる。

 また、リモート化のポイントとして、

  • データ化・アクセシビリティ強化
  • コミュニケーションのリモート化
  • 実物ハンドリングのリモート化

を挙げた。

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