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デジタル経営の実践と戦略

花王DX戦略推進センター責任者が共創企業と語る、D→A→A→DをD→Dへ変革する“ファッサー感”とは

ゲスト:花王株式会社 後藤亮氏、田中剛氏/株式会社コンセント 家内信好氏、芳賀南実氏/伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 近藤裕久氏、桝岡洋平氏

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 花王が、前回リニューアルから10年以上が経過していた「製品カタログサイト」およびその裏側のシステムをリニューアル。煩雑だった社内の業務フローが大幅改善し、今後のビジネス展開の可能性を広げる基盤が整った。大企業のシステム刷新にはいくつかの壁がある。長い年月と最新のテクノロジを投入したシステムが社内から歓迎されず、無用の長物になってしまうことも多いと言われるが、花王はなぜそうした壁を乗り越えられたのか。DXにおいて情報基盤システムの刷新は、顧客体験(CX)の改善にも大きく寄与する。本稿では、花王DX戦略推進センターの中心メンバー2人に加え、デザイン・フロントエンド設計・開発を担ったコンセントと、インフラ・バックエンド設計・開発を担ったCTCの担当者へのインタビューから、DX推進の鍵を紐解く。

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花王の経営戦略の主要項目となった「DX」とその推進体制とは

 花王のDXは、先端テクノロジにより社内の生産性向上を担う「先端技術経営改革部」、既存事業のDXを進める「DX戦略推進センター」、新規事業創出を担う「デジタル事業創造部」の3部門により推進されている。

 今回取材した「DX戦略推進センター」は、「デジタル事業創造部」とともに2021年1月に発足した。とはいえ、いわゆるDXに関するプロジェクトはそれ以前から各々で取り組んでいたが、各部門に散らばっていたデジタル人材が集結し、全社を挙げてDXが本格的に始動した。

 DX戦略推進センターは4つの部署から構成されており、デジタルアセットマネジメント(デジタル素材の管理。花王の場合はWebコンテンツだけでなく、商品画像やテレビCM映像なども含まれる)を担うのが「マーケティングプラットフォーム部」。オウンドメディア、専業EC、カスタマーサクセス、カウンタービジネスの4つの基盤の設計・開発・保守・運用を業務とする。

 今回取り上げる「製品カタログサイト」のリニューアルプロジェクトは「オウンドメディア開発を軸にした消費者サービスの再設計」という位置付けになる。

 後藤亮氏(以下、後藤氏)はマーケティングプラットフォーム部の部長、田中剛氏(以下、田中氏)は同部プラットフォーム開発1室室長という立場からこのプロジェクトを推進。ベースとなるコンテンツマネジメントシステム(以下、CMS)はアドビ提供の「Adobe Experience Manager(以下、AEM)」、デザインやフロントエンドの設計・開発はコンセント、インフラ・バックエンドの設計・開発は伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)という体制で進められた。

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