独自性のある文化を再生産する都市は“変化を受容”する
株式会社リ・パブリック 共同代表 市川 文子氏
広島県出身。慶應義塾大学大学院にて修士課程修了後、当時まだ珍しかった人間中心デザインの職を求め、フィンランドに渡航、携帯事業メーカー・ノキアに入社。世界各国でのフィールドワークから課題を起点とした製品やサービスの開発に従事。退職後、博報堂イノベーションラボ研究員を経て、2013年株式会社リ・パブリックを創設。現在は持続可能なイノベーションをテーマに地域や組織における環境整備およびプロセス設計の研究・実践を手がける。広島県事業「イノベーターズ100」ディレクター、グローバル・リサーチ・ネットワーク「REACH」日本代表。監訳に「シリアルイノベーター~非シリコンバレー型イノベーションの流儀」。
大山:今まで都市の話をしてきましたが、ロンドン、NY、東京、大阪のような大都市圏と、地方都市でショッピングモールやロードサイドショップに席巻され、独自性を失ってしまった地域、それから独自の景観を残す里山的な地域と考えたとき、里山的な地域には、徳島県の神山町や山形県の鶴岡市のように、地域固有の文化が残っているように感じます。