自分の中の“概念の幅”を広げよう
一貫して“商社マン”としてのキャリアを歩んできた和田氏が、より創造性を求められる現在の役割へとシフトできたのはなぜか。「振り返って自分なりに思うポイントは3つある」と和田氏は言う。
1つ目には、「できる・できない」ではなく、「やる」と決心したこと。IDEOの共同創業者であるデイビッド・ケリーと弟トム・ケリーも著書『Creative Confidence』で記しているように、人は誰しもクリエイティビティを持って生まれてくるが、歳をとるほどにもともと持っていたクリエイティビティは潜んでいってしまう。とするならば、考えなければならない本質的に問いは「クリエイティビティをいかに獲得するか」ではなく「自分の持つクリエイティビティをいかにアンロックするか」。その意味で、「自分はやるんだ」とまず決心したことが非常に大きかったし、決心しさえすれば誰にでもできることではないか、と和田氏は言う。