DNPは、ICカード事業で培った情報セキュリティ関連の技術・ノウハウを活かし、業界横断の団体Car Connectivity Consortium(CCC)が策定するグローバルな標準仕様に準拠した、安全なプラットフォームを提供する。10月から自動車メーカーやデジタルキー用車載機メーカーなどに開発環境を提供し、2023年頃を目処に共同利用可能なデジタルキーセンターの構築を目指す。
今回提供開始するプラットフォームは、自動車のデジタルキーにとって重要とされる暗号鍵や電子証明書を生成し、安全・安心に車載機やスマートフォンなどに配信するためのもので、以下の4つの機能を提供する。
- デジタルキー用のサーバー構築・運用
- 車載機のNFCデバイスやセキュアエレメントの開発・提供、車載ソフトウェアの開発支援
- スマートフォン用デジタルキーライブラリの開発・提供
- バックアップキー用ICカードの開発・製造・提供
DNPは、自動車デジタルキー用の車載セキュアエレメント(セキュリティ機能がある半導体製品)、バックアップキーとして利用可能なICカードの提供も順次開始し、レンタカーやカーシェアリングなどのMaaS(Mobility as a Service)の拡大やスマートシティの実現を推進していくとしている。