2020 Global Technology Leadership Studyはテクノロジーリーダー(CIO、CDO、CTO)およびビジネスリーダー(CEO、CFO、COO、他のCxO)1,311人の回答結果を分析し、テクノロジーリーダーに求められる役割や課題を分析。分析においては、(1)ビジョンと戦略の明確さ、(2)テクノロジー部門の成熟度、(3)マーケットリーダーシップの観点から明確なビジョンや戦略を有し、成熟したテクノロジー部門を持ち、市場をリードする企業を「テクノロジー先駆者」と位置づけている。そして先駆者とそれ以外の平均的な組織の取り組み方や視点の違いから、課題を読み解き、補足として日本企業と先駆者の比較も行い公開している。
今年度のサーベイ結果の回答からは、企業は素早く前進するために、大胆なビジョンを持ち、革新を好む野心的なテクノロジーリーダーを求めていることが分かった。そのようなリーダーはレジリエント(しなやか)でアジャイル(俊敏)な「キネティックリーダー」。キネティックリーダーは、将来的な経済、ビジネス、テクノロジーに関する大規模な変化の中で組織を導くことができる人材であり、従来のテクノロジー領域を超えて知見を拡げ、新しいビジネス戦略の構想、イノベーションの推進、広範な組織変革を実行する。
2020 Global Technology Leadership Studyではキネティックリーダーとしてリーダーシップを発揮するために求められる、スキルや行動基準の要諦を明らかにするとともに、COVID-19の影響を受けるビジネス環境において、テクノロジーリーダーが取るべきアクションについても解説。
2020 Global Technology Leadership Studyで取り上げるテーマに関する先駆者と日本企業の比較分析
■テクノロジー先駆者と日本企業のビジネス戦略策定におけるテクノロジーリーダーの役割の違い
- テクノロジー先駆者のリーダーはより先見的な役割を担っている
- 日本企業はテクノロジー施策の実行リーダーを担うケースが多い
■テクノロジー先駆者と日本企業のアジャイル活用に関する違い
- テクノロジー先駆者は、アジャイル導入に関してより包括的なアプローチをとっている
- 日本企業はアジャイル採用率が低く、アジャイル採用範囲も部分的に留まる