「考えるため」のプロトタイピングをはじめよう
なお、これを読んでいる皆さまはこんな違和感を抱くかもしれません。
「デザイン思考が出てくる前から、プロトタイピングは考えるためのものだったし、スケッチなどもプロトタイピングの一種だった。著者がプロトタイピングのことを誤解していただけでは?」
はい、私もそう思います。たとえば、バタフライスツールで有名なプロダクトデザイナー・柳宗理のデザインプロセス[2]はまさしく「考えるためのプロトタイピング」を主軸に置いたものですし、その他多くのデザイナーがこれまでも「考えるためのプロトタイピング」をしてきました。