今回新たに発足させるAdvisory Boardのメンバーには、B2B、B2Cおよび政府機関において中心的な役割を果たしてきた6名の国際的なリーダーが就任。日本からは慶應義塾大学名誉教授の竹中平蔵氏が参画している。
デジタルにおける顧客体験を向上することがより一層重要な経営課題となっていることから、今回事業強化の一環として、世界レベルの組織を設立し、International Advisory Boardに迎えた社外有識者とともに企業のデジタルトランスフォーメーションを推進すると述べている。
International Advisory Boardのメンバーは、金融、小売、自動車、ホスピタリティ、消費財、メディア&エンターテインメント、エネルギー、ヘルスケアなどの業界で卓越したリーダーシップを発揮し、世界の大企業を率いて大きな変革期を乗り越えてきた実績に基づいて選出された。
International Advisory Boardのメンバーは以下の通り(敬称略)。
バーバラ クックス(Barbara Kux)
McKinseyの経営コンサルタントとしてキャリアをスタート、現在は複数の取締役を兼任、消費者企業や製造業で長年にわたる取締役や経営者としての経験を持つ。HenkelおよびGrosvenor Groupの監査役会のメンバーであり、フレグランスのリーディングカンパニーであるFirmenichの取締役会副会長を務める。2008年から2013年までは、Siemensの160年の歴史の中で初の女性として、取締役会のメンバーを務めた。サステイナビリティおよびコーポレートガバナンスプログラムを主導してきた実績を持ち、同社は2012年に「世界で最も持続可能性のある事業会社」に選ばれている。
ボードゥアン プロ(Baudouin Prot)
グローバルな銀行業務において40年以上の経験を持ち、BNPパリバではCEOおよび取締役会長を務めた。現在は、フランスのラグジュアリーグループであるKering、フィンテックソフトウェアのリーディングカンパニーであるFinastraや多国籍鉄道モビリティ企業であるAlstomでの取締役、Boston Consulting Groupの上級顧問を務めている。
ディーター ツェッチェ(Dr. Dieter Zetsche)
TUI AGの会長であり、1998年からDaimler AGの経営陣に参画、2006年から2019年まで経営陣の会長の任に就いたほか、Mercedes-Benz Carsの責任者も務めた。ブラジルとアルゼンチンのDaimlerで指導的立場にあったほか、Freightliner Corporationの社長、Chrysler Groupの商用車部門の責任者ならびにCEOを歴任。
竹中平蔵
世界的に著名な経済学者。2001年に小泉内閣に入閣し、経済財政政策担当大臣、金融担当大臣、総務大臣兼郵政民営化担当大臣を歴任。1998年には経済戦略会議、2000年にはIT戦略会議のメンバーに就任し、現在は、慶應義塾大学の名誉教授を務める。また、グローバルセキュリティ研究所所長、株式会社パソナグループ会長など、複数のアドバイザリーボードや委員会に参画。
ナイジェル ヒンシェルウッド(Nigel Hinshelwood)
元HSBC UK代表で、HSBC Bankの副CEOを務めた。HSBC Groupでは、HSBC Insurance Holdingsの責任者、欧州・中東・アフリカ地域の COO(最高執行責任者)、オペレーションのグローバル責任者など、数多くの役員職を歴任。現在は、Lloyds BankおよびBank of Scotlandのシニアインディペンデントディレクター、Nordea Bankの非常勤取締役およびリスク委員会の議長を務める。Lloyd's of London Technology and Transformation Committeeのメンバー。
パトリック アラウェイ(Patrick Allaway)
Bank of Queensland会長、Dexus Funds ManagementおよびAllianz Australiaの非常勤役員。企業顧問としての豊富な経験を持ち、CitibankおよびSwiss Bank Corporation(現UBS)でもエグゼクティブ職を経験。 Saltbush Capital Marketsの元会長。