このシステムは、東急リバブルが保有する約6年間分の過去取引に関するデータ（物件特性・希望条件・資金計画など）や営業担当者の経験値などに基づき、AI技術を用いて投資用区分マンションのおすすめ度を顧客毎に分析し、スコア化する予測モデルを搭載している。東急リバブルの事前検証により、営業経験5年以上の担当者が行う物件選定と遜色ないレベルを実現したという。

　このAI技術は、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」の1つである「異種混合学習」などの機械学習技術を用いており、多種多様なデータの中から精度の高い規則性を自動で発見し、その規則に基づいて状況に応じた最適な予測が可能となる。また、予測結果の根拠まで説明可能なホワイトボックス型AIであるため、従来人手では困難であった複雑な分析についても高精度で解釈性の高い予測結果を実現している。

　東急リバブルは、このシステムを活用し、購入希望の顧客（買主）に対しては、パーソナライズされた物件情報をスピーディに提供し、快適な投資機会の拡大に努めていく。一方、売却希望の顧客（売主）に対しては、購入確率の高い買主に優先的に売却物件を紹介することで、早期売却の実現を目指す。また、このシステムが初期段階における営業活動の一部（物件選定など）を代行することによって、個々の顧客に対する高度な投資コンサルティングやキャッシュフロー提案に注力でき、購入シーンにおける疑問解消や不安低減を図るとともに、納得できる購入判断をサポートしてくとしている。