博報堂プロダクツとセキュアは、2021年4月に「リテールDX コンソーシアム・ラボ」を発足した。このコンソーシアムにおいて博報堂プロダクツは、店舗コンサルティング、サイネージなどの各種コンテンツの作成・運用などの領域に取り組んでいくという。また、日本マイクロソフトなどの参加企業と共に、リテール分野におけるDXの推進も行っていくとしている。
コンソーシアムの第一弾プロジェクトとして、小学館・丸善ジュンク堂書店と無人店舗「DIME LOUNGE STRE(ダイムラウンジストア)」を新宿住友ビルにオープン。店舗での新しいテクノロジーを用いた実証実験やサービス開発を行い、店舗運営時の課題等も考慮したサービス開発を推進していくという。
「リテールDX コンソーシアム・ラボ」活動内容
- 最新テクノロジーやトレンドの情報交換活動
- 国内外の小売事例に関する情報交換活動
- 活動内容に関する情報発信及び広報活動
- ワーキンググループ活動
- 実証実験やハッカソン等の活動
- リテール企業とテック企業のマッチング活動
今後は「リテールDX コンソーシアム・ラボ」で行った実証実験や取り組みをもとに、OMOソリューションとRaaSモデル(体験型ストア)のサービス展開を推進していくとしている。
第一弾プロジェクト 小学館×丸善ジュンク堂書店「DIME LOUNGE STORE」について
2021年4月15日から、小学館と丸善ジュンク堂書店と共同で、無人店舗「DIME LOUNGE STORE」をオープンする。
店内にはDIME編集部とものづくりメーカーがコラボレーションして開発した商品が並び、これまで読者が実際に見ることができなかった商品を、手にとって確認することができるという。
店舗では、顔認証での入退店や顔認証決済、顧客の店舗内行動分析、手に取った商品と連動したサイネージ表示、サイネージ広告、コミュニケーションAI等を活用した未来型購入体験ができ、顧客体験を高める仕掛けやOMOの取り組みを実施している。
博報堂プロダクツは、サイネージのコンテンツ管理、コンテンツ作成、サイネージ広告を担当し、セキュアは、AIによる顔認証システム、店内行動分析、サイネージ連携を担当。日本マイクロソフトはSaaS、Paas、laasの提供を行っている。