社長交代と共に社員の前から“消えた”理由
嶺井:社長として会社をマネジメントするようになり、事業をマネジメントしていた時とで大きな違いを感じたことはありますか。
多田:最初はそんなに違いはないだろうと思っていたんです。それまでも社員1,000人ほどのカンパニーを見ていたし、会社全体となっても実態はそんなに変わらないだろうと。でも、1ヶ月で猛反省しました。やはり社長になると、社員の皆から浴びる視線が違ってくる。社長は一挙手一投足を見られているのだと実感しました。社員からもそうですし、経営会議でもある日突然「社長のあなたが最後は決めるんですよね?」という雰囲気に変わった。