今回両社は、公園や店舗というリアルの場とデジタル空間を活用し「新たな顧客体験の創造」を目指すとともに、DXによる顧客との接点を強化する「Smart Customer Experience」の観点で共同実験を行う。
公園および店舗をバーチャル空間上に再現
この実験では、全長約900mにわたるHisaya-odori Parkを、CGのVRにより「Hisaya Digital Park」としてバーチャル空間に再現する。加えて、バーチャル空間に配置された店舗は、実在する8店舗を高精度カメラで360°パノラマ撮影した映像でリアルに再現されたもので、お客さまのパソコンやスマートフォン、タブレットなどから、いつでもどこでも、リアリティのあるHisaya-odori Parkを散策することができるという。また、バーチャル空間上では店舗のサービス情報や動画コンテンツも視聴可能となる。
実店舗とバーチャル店舗の連携による価値創造
実店舗とバーチャル店舗上の来店情報などを統合し、顧客のライフスタイルを可視化することで、実店舗・バーチャル店舗間の相互送客による顧客接点の拡大を目指す。
また、公園内における来園者層の違いやその行動パターンを分析し、顧客へのよりきめ細やかなサービス提供をめざすほか、出店者の顧客接点の強化への有効性を検証する。
本実験結果を活かし、両社はより多くの顧客が自らの嗜好にあった店舗で飲食・ショッピングなどを安心安全に楽しめる、にぎわいと魅力にあふれた空間形成を目指すという。また、今後バーチャル空間を活用したイベントなども検討しており、リアルイベントとの連携とあわせて、将来的に公園周辺や栄エリアの賑わいの波及を目指すとしている。