今回実証実験を行ったサービスは、建物内の階段・通路・EVホールに設置したセンサーやカメラから、ワーカーの行動情報をクラウドに収集し、階段利用などの健康行動を誘発するメッセージをスマートフォンに通知するもの。
2021年3月~4月に鹿島のオフィスビルで実証実験を行った結果、階段を利用するワーカーが、このサービスの提供前と比べて約40%増加した。さらに、継続的に階段を利用するモチベーションが向上したことを示す数値も高まり、健康行動の習慣化および動機づけに一定の効果があることが実証されたという。
鹿島とOKIは、利用者の健康・ウエルネスに配慮するとともに知的生産性を高めるオフィス環境の提供を目指し、新しいワークスタイルに順応した建物環境や働き方を支援するツールとして行動変容サービスの活用を進め、より健康で快適なスマートビルの構築につなげていくとしている。
サービスの概要
- スマートフォンに内蔵している加速度センサーや気圧センサーから、ワーカーの歩数や階段利用数などのアクティビティを検知し行動情報と連動することで、長時間のデスクワーク後に階段利用を促すなど、適切なタイミングで行動誘発メッセージを通知。
- ワーカーが階段を利用するモチベーションの向上や、継続した階段の利用につなげるための仕掛け(階段利用数・歩数情報の表示、利用数・歩数に応じたスタンプ付与による目標達成の見える化など)をアプリに実装。
- EVに設置したカメラから混雑情報を収集し、状況にあわせて階段利用を促すメッセージを通知することで、EVの混雑回避にも寄与。