伊藤忠商事と東洋エンジニアリングは、フェーズ1同様、JOGMECの委託調査を担い、東シベリアでIOCが産出する天然ガスをアンモニアに変換。日本へ輸送するバリューチェーンのマスタープランを構築するという。
フェーズ2では、ブルーアンモニアバリューチェーンの事業化に向け、IOCが所有する東シベリアの油田で産出される天然ガスから、水素やアンモニアを製造するための概念設計をおこなう。この概念設計では、生産過程で排出するCO2は、伊藤忠商事が東シベリアに保有する、油田を増産するための「CO2-EOR」と組み合わせることを想定しているという。また、アンモニア内陸輸送については、鉄道とパイプラインの適用を検討。これらについて、段階的なアプローチを立案するとしている。
今後、各社は保有する技術、知見を活かした連携により、アンモニアの生産、効率的な輸送を実現。日本市場に、燃料分野の脱炭素化施策として有望視されている、ブルーアンモニアを安定供給することを目指すという。