株式報酬の差がイノベーション力の差につながる
──給与や賞与以外に、という点は大きいですよね。一方日本企業はいかがでしょうか。
中神:イノベーティブな社風をAppleともよく比較されるソニーの2019年の時価総額は約7兆円でした。そしてソニーの年次バーンレートは日本企業の中ではめったに見られない高水準の0.26%。ソニーの場合ストックオプションを採用しているので公正価値はこの約3分の1として試算してみると、約62億円相当の株式報酬が2019年に支給されたことになります。日本企業としては高水準ですが、Appleの支給金額は約8,300億円なのです。