1.コロナ禍におけるITツールに関するトレンド
初の緊急事態宣言が発令された2020年4月にWeb会議のニーズが一気に伸び、その1ヵ月後の5月にウェビナーのニーズが高まった。テレワークを迫られた多くの企業が各所とのコミュニケーションにオンライン化を実施した。Web会議ツールの導入でテレワーク環境が整った後、バックオフィス部門のテレワーク対応に向けて、電子契約や会計ソフトなどのオンライン化ニーズが高まった。
2.直近のトレンドである業務の「オンライン化」
2020~2021年にかけ、PDF編集ツールのニーズが向上。紙やFAXで行っていた書類のやりとりがオンライン化したことで、PDF編集のニーズが高まっている。
また、顧客との接点がオンラインに集約されていく中で、企業ホームページやそのコンテンツの拡大など強化が図られ、CMSツールの見直し・導入も進んだ。
3.変化の見られない、DX領域に近いツール群
一方、MA(マーケティングオートメーション)は2020~2021年にかけて情報収集ニーズに大きな変化は見られない。
BI(ビジネスインテリジェンス)ツールも同じく大きな変化は見られない。
4.直近は業務のオンライン化が進み、非IT部門の現場でもIT化が積極的に動き出す
2020年に各業務のオンライン化が進み、現場部門のITレベルが底上げされたことから、現場部門で業務アプリを開発できるローコード開発ツールや、名刺管理ツールへの注目が徐々に高まったことが想像される。