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ゆめみが語る、失敗しない金融DXのためのチェックリスト──顧客体験や開発体制、パートナー選定まで

Biz/Zine Day 2022 WinterレポートVol.4:株式会社ゆめみ 海保 研氏

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円滑にDXを推進する開発体制で重要な5つのこと

 開発の進め方において、ゆめみが重要だと考えているのが、次の5つである。

  1. リーンスタートアップで行う
  2. スクラムで実装する
  3. プロダクトオーナーとロードマップの設定
  4. 一気通貫で作る
  5. 便利なツールの利用

 アプリを開発する際は、サービスが成り立つ必要最小限の機能だけのプロダクトを作り、まずはリリースして、ユーザーや世間からのフィードバックを受けながら徐々にプロダクトを進化させていく。リーンスタートアップのやり方を採用するのが望ましい。そのためには、スクラムが有効だ。

 スクラムとはアジャイル開発のひとつの手法で、チームで開発する時に特に有効である。長期的な予想のもとに綿密な計画を立てるのではなく、チームが日々、段階的に改善する必要があるような、適応型の仕事に適している。

 スクラムで重要なのは、

  • プロセスや作業の状況や課題がチーム内で可視化されていること
  • 変化や問題、リスクを検知するために状況を短いインターバルで正確に把握すること
  • 何か問題が発生した際に修正や改善を即座に行うこと

など、である。

 そのため、作業の視覚化ができるタスク管理ツールや、カンバンなどを使いながら、15分から30分でもいいので毎日ミーティングを開催し、きめ細かく状況を把握して軌道修正をしながらスプリント(スクラムチームが一定量の作業を完了させる際の、短く区切られた期間)を繰り返すという方法を採用する。

 ゆめみが開発会社として協業する際には、カンバンボードと並行して、動くプロトタイプを早期に作り、クライアント企業が“手触り”を確認できるようにしている。使ってみないとわからないことは、非常に多いからである。

 スクラムを円滑に行うためには、責任者がプロダクトオーナーになってロードマップを作り、権限をはっきりさせた上で、定期的に成果物を確認しながら進行することが望ましい。できあがった段階で責任者の鶴の一声があっても、修正ができない可能性があるからだ。実際に開発を進める際には、最初にプロダクトオーナーを含めてワークショップを開催し、ペルソナなどを定義しながら意見を集め、機能を決めていくことをゆめみは推奨している。

 大きなシステム開発になると複数の開発会社が関わることもあるが、プロダクトやモジュールの各工程はなるべく一気通貫で開発会社を一つにすることも重要である。例えば急に機能変更が発生した時に経緯を把握していることで手戻りが少なくなるというメリットがある。

 そして、こういった方法で開発を進めるためには、様々なツールを活用することも重要である。前述のカンバンボード以外にも、ゆめみが活用するツールは様々なものがある。例えば、何かの文章をチームで使う場合、パワーポイントやエクセルなどを使って管理する方法が一般的ではあるが、こういったツールは、共同管理と版(バージョン)管理がしづらい。共同管理と版管理がしやすいツール、Webサイトをブラウザー上で管理・編集できるwiki型の管理ツール、知識を集めて共同作業するためのチームのワークスペース「confluence」などの、便利なツールを使うことを推奨している。

次のページ
DX推進パートナーを選定するための「チェックリスト」

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この記事の著者

フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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