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ゆめみが語る、失敗しない金融DXのためのチェックリスト──顧客体験や開発体制、パートナー選定まで

Biz/Zine Day 2022 WinterレポートVol.4:株式会社ゆめみ 海保 研氏

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ゆめみによる横浜銀行や松井証券などの金融DX支援

 株式会社ゆめみは、マイナビとともに「マイナビ転職アプリ」における新たなユーザー体験づくり[1]をしたり、マクアケのスマートフォンアプリ「Makuake」の持続可能な成長を支援[2]したりと、スマホアプリを中心に開発支援をしている企業である。近年では、その前工程である事業企画や、デザインの策定支援まで幅広くサポートしており、金融業界への支援実績も多い。

 講演で海保氏は、ゆめみが手がけてきたDX関連の事例を紹介した。その中から特筆すべき事例を紹介する。

 1つ目は「横浜銀行の残高照会アプリにおけるコンセプト策定支援のワークショップ[3]」である。キャッシュカードを持っている人が、スマホですぐに残高や入出金明細を照会できる「銀行残高照会アプリ」のリニューアルを検討中だった横浜銀行。社内各部の意見や見解、それまでに検討してきた計画案など、様々な判断軸やデータがある中で、ユーザーにとって最も価値あるアプリへ進化させたいという希望を持っていた。

 そこに、様々な業界のビジネスモデルを理解し、アプリ構築・運用・支援をワンストップで提供してきたゆめみが参画。現状課題の抽出をはじめ、ユーザーのリアルな声やニーズをユーザーリサーチやユーザーインタビューによって分析し、ペルソナを設定。画像を使ってユーザー体験などをストーリーとして表現する「ストーリーボード」を作り、コンセプト・サービスの設計を決めるワークショップを行った。

ストーリーボード
クリックすると拡大します
出典:磯崎空人/YUMEMI『ユーザーの最高の体験を描く!ストーリーボード!』(note、2020年2月5日)

 2つ目の例は取引系アプリの開発である。スマホアプリとBFFサーバー(スマホアプリやウェブフロントエンドのような特定のクライアントに特化したAPIサーバー)を開発した。取引に関する部分は外部APIを活用して開発を行ったが、外部APIも開発中であったため、進行スケジュールになるべく影響を及ばさないようにと、デザイン先行で進めていった。本人確認をスマホアプリでどこまでできるかなど、金融系独特の業務知識のキャッチアップをゆめみも行いながら、プロトタイプを早期に開発してUIに関してはユーザーの使いやすさを追求することに心を砕いて行ったという。

 他にも、ゆめみのコーポレートサイトには過去の「取り組み実績」が多数掲載されている。例えば、ゆめみには松井証券の無料取引Webサイト「お客様サイト」のUX/UIレビューの実績もある。日本で初めて本格的なインターネット取引を導入した松井証券が提供する「お客様サイト」は、注文や情報収集がしやすい会員向けサイトである。既存ユーザーの継続利用を促すための改善点の抽出や、ユーザーにとって価値ある新たな取引の導線検討など、整理したい事柄が多数ありながら、サービス提供を開始した2015年以降、継続的に機能追加を行ってきたために画面が多くなり、なかなかリニューアルに着手できない状況にあった。

 そこにゆめみが参画。サイトの全体構造とユーザビリティの観点から、各画面とコンテンツ表示の整合性やレイアウト、適度な情報量の検証、サイトの階層構造や各種検索による遷移関係などの徹底分析を通して課題を抽出し、わずか10営業日で「改善方針の提案[4]」を行ったという。


[1]株式会社ゆめみ『マイナビ|「マイナビ転職アプリ」ご担当者様インタビュー  多様な視点を持ったチームで挑む、新たなユーザー体験づくり

[2]株式会社ゆめみ『マクアケ|スマートフォンアプリ「Makuake」 アタラシイ共創でMakuakeアプリの持続可能な成長を実現

[3]株式会社ゆめみ『横浜銀行|「残高照会アプリ」におけるコンセプト策定支援

[4]株式会社ゆめみ『松井証券|無料取引Webサイト「お客様サイト」のUX/UIレビュー

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良い顧客体験を作るはずのDXが失敗に終わる理由

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この記事の著者

フェリックス清香(フェリックスサヤカ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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