東日本電信電話(以下、NTT東日本)、いちい、岡山理科大学は、完全閉鎖循環式陸上養殖のビジネス化に向けた実証プロジェクトを1月21日より開始すると発表した。
三者は、沿岸部・内陸部の場所を問わず生産可能で、ICT利活用による生産環境のマネジメントが可能な、完全閉鎖循環式陸上養殖のビジネス化を目指すという。
このプロジェクトは、国内外で人気の高い魚種(サケ・マス類)のうち、「ベニザケ」を選定。ベニザケは病気に弱く、成長が遅いことが理由で、ICTによる生育環境管理体制の構築により、ビジネスベースで世界初となるベニザケ養殖事業化を目指すとしている。
この実証プロジェクトでは、岡山理科大学保有技術の好適環境水・養殖ノウハウと養殖プラントシステム、NTT東日本グループの持つICTを組み合わせることで、ベニザケ生育速度の向上、生産に関わる作業の効率化・最適化・自動化、陸上養殖に最適な設備構築を検討・実証する。
また、生産段階のみの評価では終わらせず、水揚げ後の加工・流通・販売における評価も福島県内のいちい店舗での販売を通じて実施し、トータルバリューチェーン全体の観点からビジネス化に向けた評価・検討を行うという。