カンロは、2022年度より新たに掲げる企業パーパスと、2022年〜2024年における「中期経営計画2024」を発表した。
パーパス「Sweeten the Future 〜心がひとつぶ、大きくなる。~」
2022年度、同社は「KanroVision2030」をもとに、パーパス「Sweeten the Future ~心がひとつぶ、大きくなる。~」を策定。糖から未来をつくり、糖の力を引き出す事に挑み続けてきたカンロが企業活動の中で培った技術をさらに進化させることで、「心がひとつぶ大きくなる」瞬間を積み重ねて、人と社会の持続可能な未来に貢献していくと述べている。
また、同社はパーパス策定を機に、企業理念体系も見直したという。パーパスを起点に経営戦略やブランディングを実行し、パーパスドリブン企業に転換することを目指すとしている。加えて、企業ロゴも新たに策定したパーパスを記したデザインに変更した。
中期経営計画2024
新たなパーパスを起点とした取り組みのファーストステップとなる、2022年度12月期から2024年12月期までの3ヵ年を対象とする「中期経営計画2024」に基づき、同社はビジョン実現に向けて新たな事業を起こしていくという。
中期経営計画2024の概要は以下のとおり。
中期経営計画2024/重点戦略および主要施策
価値創造
- イノベーション促進に向けた投資強化
- サステナブルを目指し「素材」「機能性」の追求強化
- デジタルを接点に生活者の声に傾聴
- グローバル視点による研究開発の強化
ESG経営
- SDGs目標達成に向けた内部体制強化
- ダイバーシティ&インクルージョンの推進
- ガバナンス強化
事業領域の拡大
- 創造した価値を新しいエリア・新しいチャネルに展開しながら、生活者との接点を広げる基盤を構築
- 2ndステップでの成長投資に向け原価低減へ継続的な取組み
中期経営計画2024/各事業部重点方針
コア事業本部
永年向き合ってきたキャンディで生活者にエールを送る。ブランドごとに設定するパーパスを起点に、飴のZ世代との新たな共創を実現し、商品・販売・プロモーションのマーケティングミックスによりグミ市場の成長を捉える。
デジタルコマース事業本部
ヒトツブカンロを足掛かりに事業の基盤を築き、健康と笑顔に満ちた未来を目指したEC専用商品・サービスを世界を視野に提供することで事業を拡大する。デジタルコマース事業における販売戦略は、ヒトツブカンロ、Kanro POCKeT、OMO、越境ECの4軸で構成していく。
グローバル事業本部
グローバル化を推進し、カンロクオリティで世界の人々の笑顔あふれる豊かで健やかな生活に貢献する。中期経営計画2024では、海外現地生産も視野に入れたグローバルな生産拠点網の検討と、中華圏での取引の深耕をはかることで、新規市場の開拓、取り組みの強化を行っていく。
また、それにともないグローバル対応への体制整備や人材拡充にも取り組んでいくことで、2028年~2030年にはグローバル売上高比率25%を目指す。
フューチャーデザイン事業本部
「未来の市場・生活者」に向けて、地球にやさしい、「心がひとつぶ、大きくなる」商品・サービスをデザイン、創出する。
サーキュラーエコノミーの取り組みへ着手するほか、「口」にまつわるプロダクトであるキャンディストローによるモノ発売・コト発信、さらに開発した商品のヒトツブカンロエコラインでの商品発売を行っていく。
今後の事業推進によって、2030年までにはフューチャーデザイン事業の売上高比率5%以上を目指すとともに、「サステナビリティ」&「well-being」を実感できる健やかな生活をサポートしていく。