2.「潤沢のピラミッド」から、テクノロジーの位置づけを知る
『楽観主義者の未来予測』ピーター・H・ディアマンディス&スティーブン・コトラー著、早川書房出版)
人間の欲求を定義したものの1つに、「マズローの欲求段階説」がある。人間の欲求が生理的なものから社会的なものへ、そして自己実現へ昇華される過程を段階的に示す。これをテクノロジーに適応したのが、『楽観主義者の未来予測』で提示される「潤沢のピラミッド」だ。本書は「潤沢な世界」を実現するための段階を3つに分け、重要になるテクノロジーをそれぞれに配置している。