東証再編で上場企業は「成長」する使命を背負う
東証は市場再編に伴い、上場企業の成長を促す3つの制度変更を行った。
- グロース市場での「事業計画および成長可能性に関する事項」:中期経営計画の年1回以上の開示義務化
- 上場維持基準の厳格化
- 市場の鞍替えハードルの厳格化
まず、旧来の市場において中期経営計画を開示する必要があったのは、マザーズ新規上場時の一度のみで、その後の開示は任意となっていた。結果、2021年3月時点で、上場企業の中期経営計画の開示率はたった27%。この問題を解決するため、グロース市場では年1回の開示が義務化されることとなる。これにより、企業の成長にどのような効果がもたらされるのか。