電通は、コンサルティング・サービス「電通グルー・スプリント for CVC」の提供開始を発表した。
同サービスは、事業会社の変革を目指すコーポレートベンチャリング部門や、コーポレートベンチャーキャピタルが抱える協業に潜む課題を、クリエイティブの力で解決するコンサルティング・サービスである。事業部と投資先スタートアップ企業の協業を支援するステークホルダー間でのアライアンス・ビジョン(協業の目的/方針)づくりと、そのプロトタイピングを、多様なクリエイティブ・スペシャリストが一気通貫で提供し、リターンへとつなげるという。
なお、同サービスでは、協業プロセスに潜む課題の解決策として、以下2つのクリエイティブ・スキルを提供するという。
1つ目は、アライアンス・ビジョンづくりにおける同社のクリエイティブ・スペシャリストが持つ、物事を言語化・可視化するスキルである。本質を整理し、期待値の高まるビジョンをつくり、すべてのステークホルダーを結束に導くことで協業を加速させるという。
2つ目は、プロダクトやサービスなどへのビジョンの実装に生かす、心を動かす表現スキル(UI/UXなどをデザインするスキル)である。掲げたビジョンの実現のために、ユーザーの利用シーンを想定し、プロダクトやサービスが適切に機能しているか、心が動くかなど、あらゆる角度から検証。歪みを解消することで、プロダクト・アライアンス・フィットの精度を高めるとしている。
同社は今後、同サービスの提供により、協業の精度や効果を高め、企業の事業変革や継続的な事業成長の実現に貢献するという。また、事業共創や投資スキームなどの手法も交えながら、支援領域を拡張していくことで新産業の創造に貢献していくと述べている。