KDDI、KDDIエボルバ、日立製作所(日立)は、量子コンピューティング関連技術を活用して、auのメッセージサポート業務を担うコンタクトセンタースタッフの勤務シフトを自動作成し、7月に実勤務へ適用する実証を実施した。
同実証では、KDDIエボルバの北海道地区事業所約100名のスタッフにおける1ヵ月分の勤務シフトを作成。これまで勤務シフト作成に熟練した管理者でも11時間以上を要していたというが、量子コンピューティング関連技術により、勤務条件に関するデータの準備やスタッフとの最終調整も含め約5時間で作成を完了したという。また、同実証ではシフト作成にかかる工数削減だけでなく、特定スタッフに偏りの出ない勤務シフト作成が可能となったとしている。
結果として、管理者がシフト作成にかける時間を5割超短縮できることを確認。実際の勤務への適用後に実施した調査では、9割以上のスタッフが勤務シフトの自動作成に肯定的な回答となったという。
3社は今後、シフト作成業務の負荷軽減とスタッフの業務効率改善に向け、2023年度以降の勤務シフト作成実用化を目指すとしている。