エイトレッドは、「建設業におけるDX実態調査」を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査方法:リサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2022年8月24日〜25日
- 調査対象:従業員数100名以上の建設業の企業で働くマネージャー(課長・部長相当)
- 有効回答数:102名
建設業マネージャーの半数以上が「自社のDX推進スピードに満足していない」と回答
「Q1. あなたは、お勤め先のDX推進のスピードに満足していますか。」(n=102)と質問したところ、「あまり満足していない」が42.2%、「全く満足していない」が11.8%という結果になった。
DX推進スピードが遅いことで生じる課題、「業務の属人化」が43.6%で最多
Q1で「あまり満足していない」「全く満足していない」と回答した人に、「Q2. DX推進のスピードが遅いことにより、生じている課題を教えてください。(複数回答)」(n=55)と質問したところ、「業務が属人化している」が43.6%、「労働生産性が低い」が36.4%、「人手不足になっている」が30.9%となった。
DX推進スピードが遅いことで発生している残業時間、「60〜70時間未満」が23.1%で最多
Q2で「労働時間が長くなっている」と回答した人に、「Q3. 1ヶ月あたり、どのくらいの残業時間が発生しているか、教えてください。」(n=13)と質問したところ、「60~70時間未満」が23.1%、「70~80時間未満」が15.4%という結果となった。
約8割が、勤務先でのDXを進める必要性を実感
「Q4. あなたは、今後お勤め先において、DXをより一層進める必要性を感じていますか。」(n=102)と質問したところ、「非常にそう感じる」が28.4%、「ややそう感じる」が50.0%となった。
DX推進が必要な理由は、「業務効率化につながると思うから」が72.5%、「生産性が向上できると思うから」が58.8%
Q4で「非常にそう感じる」「ややそう感じる」と回答した人に、「Q5. お勤め先における、DX推進の必要性を感じている理由を教えてください。(複数回答)」(n=80)と質問したところ、「業務効率化につながると思うから」が72.5%、「生産性が向上できると思うから」が58.8%、「人手不足解消につながると思うから」が40.0%だった。
建設業での「ペーパーレス化」や「脱ハンコ」の推進割合は50%
「Q6. あなたは、お勤め先で「ペーパーレス化」や「脱ハンコ」が進んでいるように思いますか。」(n=102)と質問したところ、「非常にそう思う」が7.8%、「ややそう思う」が42.2%という結果になった。
稟議や申請・承認(決裁)業務、約4割が紙を用いて運用している実態に
「Q7. あなたのお勤め先では、稟議や申請・承認(決裁)業務を主にどのような方法で行っていますか。」(n=102)と質問したところ、「Word・Excelに記入、印刷して申請」が27.5%、「紙に手書きして申請」が8.8%だった。
稟議や申請・承認業務を「紙」で行う課題、78.4%が「申請から承認までのスピードが遅い」と回答
Q7で「Word・Excelに記入、印刷して申請」「紙に手書きして申請」と回答した人に、「Q8. 稟議や申請・承認業務を『紙』で行う中で、課題として感じていることを教えてください。(複数回答)」(n=37)と質問したところ、「申請から承認までのスピードが遅い」が78.4%、「紛失する可能性がある」が35.1%、「書類の管理や送付にコストがかかっている」が32.4%という結果になった。
他にも「外部に重要事項が漏れないか心配」などの課題も
「Q9. Q8で回答した以外に、稟議や申請・承認業務を『紙』で行う中で、課題として感じていることがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=37)と質問したところ、「外部に重要事項が漏れないか心配」など20の回答を得られたという。
建設業において、約6割が「稟議決裁」のDXの必要性を実感
「Q10. 建設業において、特にDXの必要性を感じている申請業務を教えてください。(複数回答)」(n=102)と質問したところ、「稟議決裁」が56.9%、「建設業許可申請」が36.3%となった。