アクセンチュアは、東芝と共同で、企業の脱炭素を軸とした変革「グリーントランスフォーメーション(GX)」の加速に向けて連携を開始したことを発表した。両社は、温室効果ガス(GHG)排出量が多い業界、エネルギーマネジメントのさらなる効率化が求められる企業に対して、カーボンニュートラルの実現に向けた戦略策定から実行段階に対するGXコンサルティングサービスを連携して開始する。今後は、顧客企業が排出するGHGの実際の削減に向けて、両社のGHG削減ソリューションの相互連携やサービスの共同開発まで連携範囲の拡大を目指しているとした。
アクセンチュアでは、サステナビリティを起点とした企業変革を支援する多角的なサービスを提供している。具体的には、脱炭素社会の実現に向けた戦略策定、サーキュラー・エコノミー型ビジネスモデルの構築、グリーン調達を含むサプライチェーン改革の構想・実行や、GHG排出量の可視化ソリューションなどが含まれる。また、世界先端のテクノロジーを有するパートナー企業とのエコシステムを通じ、クラウドをはじめとした脱炭素に資するデジタル・ITソリューションの導入においても、世界で豊富な実績を有しているという。東芝は、太陽光や風力などの再エネシステムやデジタル技術を用いたエネルギー管理システム、再エネ由来の水素ソリューション、CO2分離回収設備など、カーボンニュートラルの実現を支えるさまざまな技術やサービスを有している。
アクセンチュアは、カーボンニュートラルの実現に向けた戦略策定やソリューションの実装のみならず、東芝とともに、顧客企業が掲げるGHGの排出削減目標の達成に向けて、実際の排出量削減までつなげる支援サービスを強化。また、東芝と共同で開始したGXコンサルティングサービスに対しても、市場動向や顧客ニーズを踏まえてビジネスモデルの高度化を推進するという。
東芝では、2050年度までにグループのバリューチェーン全体におけるカーボンニュートラルの実現に向けて、2030年度までにGHG排出量を2019年度比で70%削減することを目指している。アクセンチュアのコンサルティングノウハウと、東芝グループ内で実践したGHG削減手法・実績を組み合わせて、顧客企業のGHG削減に貢献でき、かつ、特定ベンダーの設備・機器に依存しないサービスの構築・展開を共同で推進していくと述べている。