伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は、マテリアルズ・インフォマティクスによる、カーボンニュートラルの実現やGX(グリーントランスフォーメーション)につながる材料解析シミュレーションサービスを提供開始した。
同サービスは、水素(H2)と二酸化炭素(CO2)から、天然ガスの主な成分であるメタン(CH4)を合成する「メタネーション」に関連するシミュレーションと、工場の製造過程における材料の端材をリサイクルして、使用材料の削減やCO2削減につなげるコンサルティングサービス。鉄鋼製造業や一般製造業、ガスを中心としたエネルギー分野の企業を中心にサービス展開し、3年間で30社へのサービスを目指すという。
メタネーションのサービスイメージ
材料リサイクルコンサルティングのサービスイメージ
今回のサービスは、8月に体系化したGXソリューションの一環。メタネーションのサービスは「GHGプロトコル」に基づくScope1の「脱炭素燃料の技術開発」、端材のリサイクルはScope3の「材料リサイクル・燃料バリューチエーン」に対応したソリューションだとしている。
CTCは同ソリューションにより、高効率なCO2の回収と天然ガスの使用料の削減につながるカーボンリサイクルの仕組みを実現すると述べている。
また、材料リサイクルのコンサルティングサービスでは、材料の端材をスクラップして再度材料として活用するにあたり、スクラップ材の成分検査から期待する特性を持つ材料の合成方法を材料解析の技術で算出する。これにより、材料の使用量やCO2排出量の削減につながるとしている。