富士通とトヨタシステムズは、トヨタ自動車に対して、富士通の量子インスパイアード技術「デジタルアニーラ」を活用し、堤工場で新たな車両生産指示システムの稼働を開始した。
富士通とトヨタシステムズは、デジタルアニーラを活用し、膨大な組み合わせが生じる自動車の生産順序の最適化を目指した取り組みを進めてきた。同システムは、生産現場における業務知見と富士通研究所の定式化技術により、実業務における複雑な制約条件を等式や不等式で表現。デジタルアニーラ第3世代以降に実装された「デジアルアニーラ」独自技術である制約処理技術を用いて、効率的かつ高速に求解を実現するという。
トヨタ自動車は、同システムの稼働により、生産変動に対する対応や作業者の負荷軽減につなげられるとしている。
富士通とトヨタシステムズは今後、同システムのトヨタ自動車における国内他工場への展開、将来的には海外工場への展開を目指すという。