起業家を増やすうえで「女性」は1つのトリガーになる
——最近の傾向として、女性の起業家が面白いとおっしゃっていますね。
本荘:
女性が起業する会社はスケールが小さいと指摘する人がいるのですが、そんなことはどうでもいいと思います。全部の会社が1000億円規模に成長する必要はなく、特徴のある、パッションのある事業をやればいいわけですから。
どうも男性は、起業家になっても「相対的な価値観」の中に生きていて、あいつより俺が上とか、先に株式上場といったことに情熱を傾けるんですけど、最近の女性起業家はそうではなくて「やりたいことをやっています」という人が多い。
以前は、女性にとって起業は男性以上に大変で、わずかな特殊な人しかできなかった。だんだん社会が変わってきて、普通の女性で、自分で起業家とは認識していないけれど、起業していたという人が増え始めています。これはとてもいい傾向ですね。
女性は小企業でも社員の独立を応援してあげるなど、社会が元気になるような会社を志向する人がいます。どんどんこういう例が増えていってほしいと思っています。