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クリエイティブ・シフト対談

経験を持ち寄り、創造につなげるパターン・ランゲージ

第1回:井庭 崇 氏インタビュー(1)

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 さまざまな分野でイノベーションが求められている今、大切なのは、個人や組織が本来の創造性を発揮できるように、自らを創造的な体質にシフトさせていくことである。本連載では、企業や教育の場で創造性の誘発に関わる方々とともに、対談を通じて「パターン・ランゲージ」という方法を活用して人や組織を創造的な体質にする「クリエイティブ・シフト(Creative Shift)」について考えていく。連載のスタートとして、対談ホスト・井庭崇氏がパターン・ランゲージの概観を語ったインタビューを3回に分けて紹介する。

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「状況に応じた判断」のしかたを共有する方法

—組織活性化の方法としてパターン・ランゲージに注目されているのはなぜですか。

 パターン・ランゲージは、組織が創造的でありつづけることを支援する、新しいタイプの方法であると僕は考えています。流動的で変化が激しい時代においては、過去の仕組みややりかたをそのまま踏襲すればよいのではなく、自分たちで自分たちなりにつくり直していかなければなりません

 そこで、どうやってつくり直せばよいのかが問題になります。新しい時代だからといってすべてをゼロベースで考える必要はなく、過去の経験から学んだこと、成功したことを踏まえながら、新しさを生み出していくことがイノベーションに求められることですよね。

 では、過去の経験はどこにあるかというと、企業なら現場の人や経営陣、そのひとりひとりが持っているわけです。そのように暗黙的に持っている経験則をその人だけでなく、組織として活かすことが重要になってきます。

 これまでもナレッジ・マネジメントなど、さまざまな知識共有の方法が考えられてきましたが、流動的な時代には、具体的な知識や事例はどんどん陳腐化していきます。社外の環境だけでなく、新しい部署の設立や人事異動など組織内も流動的になっているなかで、それらの変化に対処するというのではなく、前向きに攻めていくためにも、ひとりひとりのなかで暗黙的に閉じている「成功事例をつくってきた判断基準(考え方)」を開き、共有して、次につないでいく方法が必要になってくるわけです。

 そうしたとき、個々人のいろいろな経験から得た秘訣やコツを、経験則のパターンとして共有するための「パターン・ランゲージ」という方法が、組織が創造的であり続けるための仕掛けとしてかなり有効だと考えているのです。

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「経験から学べ」では足りない3つの理由

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